|シカウチの自分用相場情報まとめ(26/7/12)
先週は中東情勢の緊迫と急転に振り回された一週間でした。週半ばに米国とイランの軍事的緊張が高まって原油と有事のドルが急伸したものの、週後半は対立エスカレート回避への期待から巻き戻し、WTI原油は週間+3.6%で着地。USD/JPYは162円台で介入警戒が続いたのち161.67円へ小反落し、米S&P500は史上最高値を更新しました。
1. 先週の金融市場まとめ(7/6~7/10)
■ 主要銘柄の週間騰落
| 銘柄 | 金曜終値 | 週間騰落率 | 週間レンジ(H/L) |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 161.672 | +0.21% | 162.539 / 161.672 |
| EUR/USD | 1.1419 | -0.18% | 1.1442 / 1.1404 |
| EUR/JPY | 184.620 | +0.02% | 185.652 / 184.620 |
| GBP/JPY | 216.611 | +0.57% | 217.820 / 216.611 |
| AUD/JPY | 112.444 | +0.38% | 112.751 / 112.397 |
| GBP/USD | 1.3398 | +0.36% | 1.3416 / 1.3349 |
| 日経平均 | 68,557.73 | -1.70% | 69,737.69 / 66,819.05 |
| NYダウ | 52,637.01 | -0.50% | 53,055.91 / 52,348.39 |
| S&P500 | 7,575.39 | +1.23% | 7,575.39 / 7,482.71 |
| ゴールド(NY金) | 4,128.9 | -1.42% | 4,155.10 / 4,070.90 |
| WTI原油 | 71.51 | +3.62% | 73.52 / 68.55 |
※週間騰落率は先週金曜NY引けに対する金曜NY引けの変化率。週間レンジは月~金の終値ベースの高安。FX・株価指数・コモディティはYahoo!ファイナンスJP(確定終値)より取得。
■ 主要ニュース
- 中東情勢が急緊迫→急転(7/8~7/9):7/8にトランプ大統領がイランへの追加攻撃を示唆し、NY終盤には米軍がイランへ空爆。有事のドル買いと原油急騰(WTIは一時74.76ドル・+6%超)でリスク回避が強まりました。翌7/9は「イラン側から合意を求める連絡があった」との発言でエスカレート回避観測が広がり、原油・ドルは反落、株式と金は反発しました。
- ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が0.25%利上げ、政策金利2.50%へ(7/8):市場想定どおりの利上げで、ニュージーランドドルが週間で最も強い通貨となりました。
- 米FOMC議事要旨(6月分)はタカ派寄り(日本時間7/9未明):数人が利上げの根拠に言及し、過半数が上振れインフレリスクを警戒、全員が6月据え置きを支持。市場の早期利下げ観測は後退しました。
- ホルムズ海峡付近の商業船舶攻撃で原油急騰(7/7):供給混乱懸念に加え、サムスンショックの半導体株安も重なり、日経平均は7/8にかけて続落(一時66,819円)しました。
- 米雇用・住宅指標はまちまち(7/9):新規失業保険申請は21.5万件(予想21.7万件とほぼ一致)、中古住宅販売は409万件(予想420万件を下回り)。ウィリアムズNY連銀総裁は「現時点ではインフレリスクの方が大きい」と発言しました。
- ポンドが2008年以来の高値圏(週内):BOE(イングランド銀行)の利上げ観測とIMFによる英成長率の上方修正を背景に、GBP/JPYは一時218円台と2008年以来の高値を付けました。
- 米株は最高値、日経は乱高下(週間):金曜のカナダ6月雇用統計を受けてカナダドルは週間3番目の強さで引け。米S&P500は7/10に史上最高値(7,575)を更新し週間+1.23%、一方の日経平均は乱高下の末に週間-1.70%となりました。
■ 主要指標の結果
| 発表日 | 指標 | 前回 | 予想 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 7/7(火) | ドイツ5月製造業新規受注(前月比) | - | - | +1.9% |
| 7/8(水) | NZ準備銀行(RBNZ)政策金利 | 2.25% | 2.50% | 2.50% |
| 7/9(木) | 米FOMC議事要旨(6月分) | - | - | タカ派寄り |
| 7/9(木) | 米新規失業保険申請件数 | - | 21.7万件 | 21.5万件 |
| 7/9(木) | 米中古住宅販売件数 | - | 420万件 | 409万件 |
■ 週間騰落率TOP5
| 順位 | 通貨ペア | 週間騰落率 | 金曜終値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | NZD/JPY | +1.10% | 93.172 |
| 2位 | NZD/USD | +0.89% | 0.5763 |
| 3位 | USD/CHF | +0.64% | 0.8078 |
| 4位 | GBP/JPY | +0.57% | 216.611 |
| 5位 | EUR/GBP | -0.54% | 0.8523 |
週間ではニュージーランドドルが上位を独占しました。7/8のRBNZ利上げと週後半のリスク選好回復が背景で、スイスフラン安(USD/CHF上昇)、英BOE利上げ観測を映したポンド高(GBP/JPY)が続きました。
■ 週間強弱ランキング
1位 ++NZD +1.00% 2位 ++GBP +0.49% 3位 ++CAD +0.43% 4位 ++AUD +0.28% 5位 -USD -0.10% 6位 -EUR -0.23% 7位 --JPY -0.34% 8位 --CHF -0.53%
利上げした++NZD(ニュージーランドドル)が首位、資源国・高金利の++GBP(ポンド)++CAD(カナダドル)++AUD(豪ドル)が続きました。半面、積極財政と円安観測の–JPY(円)と–CHF(スイスフラン)が最弱。ドルは中東発の買いと巻き戻しが相殺し、週間ではほぼ横ばいでした。
2. 今週の金融市場(7/13~7/17)
■ 経済指標カレンダー(JST・重要度★3優先)
| 日付 | 時刻 | 国 | 指標・イベント | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7/14(火) | 21:30 | 米国 | 6月CPI(消費者物価指数・前年比) | ★★★ | +4.2% | +3.8% |
| 7/14(火) | 21:30 | 米国 | 6月コアCPI(前年比) | ★★★ | +2.9% | +2.8% |
| 7/15(水) | 11:00 | 中国 | 第2四半期GDP(前年比) | ★★★ | +5.0% | +4.5% |
| 7/15(水) | 21:30 | 米国 | 6月PPI(生産者物価指数・前年比) | ★★★ | +6.5% | +6.2% |
| 7/15(水) | 22:45 | カナダ | カナダ中銀(BOC)政策金利 | ★★★ | 2.25% | 2.25% |
| 7/16(木) | 21:30 | 米国 | 6月小売売上高(前月比) | ★★★ | +0.9% | +0.3% |
| 7/16(木) | 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 | ★★ | 21.5万件 | - |
| 7/17(金) | 23:00 | 米国 | 7月ミシガン大消費者信頼感(速報) | ★★ | 49.5 | 51.3 |
■ 今週のテーマ
- 米6月CPIが最大の焦点(7/14):前年比+3.8%へ鈍化の予想ながら依然高止まり。結果次第でFRB(連邦準備制度理事会)の利下げ観測と米金利・ドルの方向が定まります。
- カナダ中銀(BOC)政策金利(7/15):据え置き予想。前週末の6月雇用統計を踏まえた声明のトーンと、カナダドルの反応に注目です。
- 中国第2四半期GDPと6月主要統計(7/15):前年比+4.5%へ減速の予想。資源国通貨(豪ドル・ニュージーランドドル)と世界景気観の手掛かりになります。
- ドル円の介入警戒と中東情勢(継続):約40年ぶりの円安圏で介入警戒が続きます。中東情勢の再燃有無と原油の上値も引き続き波乱要因です。
3. ドル円とユーロドルの現在位置
■ドル円 日足分析
※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,26,52)を表示
ジリ上げ基調で、たまにドンと下げるという、損切りを思いっきり浅くするか、思いっきり深くするかという相場が続いています。
メインでトレードするような動きではないですね。自動売買ならともかく、裁量はやりづらいし、値幅も取れないと思います。
■ユーロドル 日足分析
※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,26,52)を表示
1度底を打ってからジリ上げで、下降トレンド中の調整局面でよくあるやつ。
これも裁量はやりづらいですね。いったりきたりをとるリピート向きの動きです。
4. 気になる通貨ペア:EURGBP
長らくもみ合ったラインを下に抜けて、明らかな下降トレンドが日足ベースで始まりました。大好物の形状です。明らかに売り優勢の戦略がいいですね。
5. 世界の金利動向
■ 先進国の政策金利(7/12時点・出典:外為どっとコム)
| 国・地域 | 政策金利 | 直近の動き | 次回会合 |
|---|---|---|---|
| 米国(FRB、Federal Reserve Board) | 3.50~3.75% | 6/17据え置き | 7/29 |
| 日本(日銀) | 1.00% | 6/16に+0.25%利上げ | 7/31 |
| 欧州(ECB、European Central Bank) | 2.40% | 6/11に+0.25%利上げ | 7/23 |
| 英国(BOE、Bank of England) | 3.75% | 6/18据え置き | 7/30 |
| 豪州(RBA、Reserve Bank of Australia) | 4.35% | 6/16据え置き | 8/11 |
| カナダ(BOC、Bank of Canada) | 2.25% | 6/10据え置き | 7/15(来週水曜) |
| スイス(SNB、Swiss National Bank) | 0.00% | 6/18据え置き | 9/24 |
| ニュージーランド(RBNZ) | 2.50% | 7/8に+0.25%利上げ | 8/19 |
| ノルウェー(Norges Bank) | 4.25% | 6/18据え置き | 8/13 |
| スウェーデン(リクスバンク) | 1.75% | 6/17据え置き | 8/20 |
■ 新興国の政策金利
| 国・地域 | 政策金利 | 直近の動き | 次回会合 |
|---|---|---|---|
| 中国(PBOC、人民銀行・LPR) | 3.00% | 6/22据え置き | 7/21 |
| メキシコ(Banxico) | 6.50% | 6/26会合 | 8/7 |
| 南アフリカ(SARB) | 7.00% | 据え置き(前回5/28に+0.25%) | 7/23 |
| トルコ(TCMB) | 37.00% | 6/11据え置き | 7/23 |
| ロシア(CBR) | 14.25% | 6/19に-0.25%利下げ | 7/24 |
| ハンガリー(MNB) | 6.00% | 6/23に-0.25%利下げ | 7/28 |
| 香港 | 4.00% | 6/18据え置き | 7/30 |
先週はニュージーランド(RBNZ)が7/8に+0.25%利上げし2.50%としました。今週は7/15にカナダ中銀(BOC・据え置き予想)の政策決定があります。米国(3.50~3.75%)の次回会合は7/29、日本(1.00%)は7/31で、7/14の米6月CPIが利下げ観測の分水嶺になります。
6. FX業界ニュース
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本配信はシカウチ(雑誌『外国為替』編集長)が個人として行っています。情報提供のみが目的であり、投資助言・売買推奨ではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。本配信では金融庁登録の国内業者の情報のみを扱います。
配信元:シカウチ(雑誌『外国為替』編集長・個人)

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