シカウチが自分自身の勉強とトレードのために、毎週まとめている情報のまとめブログ(2026年5月11日週対応)です。

1. 先週の金融市場まとめ(5/4〜5/8)

■ 主要ニュース

  • RBA(豪中銀)が3会合連続利上げ、4.10→4.35%(5/5):豪準備銀行(RBA、オーストラリアの中央銀行)が政策金利を0.25%引き上げ4.35%に。2025年に実施した利下げ分を完全に巻き戻す形となった。決定は賛成8・反対1と前回(5対4)より大幅にタカ派(引き締め寄り)優勢。ブロック総裁は会見で「3回の利上げを経て理事会は金融政策がやや引き締め的な水準にあると判断」「これにより一時停止し、戦争に関連したインフレと成長のリスクを見極めることが可能になる」と発言。市場は次回6/16会合で据え置きを織り込み、4-6月期CPI(消費者物価指数)次第で8月に追加利上げを検討するとの見方が大勢に。
  • 米ISM非製造業53.6で5カ月ぶり低水準、仕入れ価格は2022年以来の高水準(5/5):4月のISM非製造業総合指数は53.6(予想53.7、3月54.0)と2カ月連続低下し5カ月ぶりの低水準。一方で仕入れ価格指数は70.7と前月並みの2022年後半以来の高水準を維持し、コスト圧力は根強い。「景気減速+高インフレ」のスタグフレーション色がより鮮明に。
  • トランプ氏がホルムズ作戦を一時停止「完全合意に向けた大きな進展」(5/5):トランプ大統領がホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」を短期停止と発表。米国は1ページ・14項目の覚書をイランに提示しており、ウラン濃縮の一時停止と米国による制裁解除・通航制限の相互解除が盛り込まれているとされる。トランプ氏は「合意に応じなければ、これまでを上回る規模で軍事攻撃を再開する」と警告。一方で、合意期待を背景に原油は週間で大きく水準を切り下げた。
  • 米4月ADP雇用統計+10.9万人で2025年1月以来最大(5/6):ADP雇用統計(米民間給与計算大手ADP社が集計する民間雇用統計、雇用統計の先行指標)は前月比+10.9万人増(予想+9.9万人、3月+6.2万人)。サービス提供部門が+9.4万人、教育・健康サービスが+6.1万人を牽引。FRB(米連邦準備理事会)が描く「低雇用・低解雇」の労働市場像と整合的。
  • 東京市場が連休明けに過去最大の上げ幅+3,320円(5/7):5連休明けの東京株式市場で日経平均は前営業日比+3,320.72円高の62,833.84円と、過去最大の上昇幅を記録。一時63,000円台に乗せた。連休中の米ハイテク株高、米イラン戦争終結期待、AMD好決算などを一気に織り込む形。半導体・AI関連株が主導した。
  • ノルウェー中銀がサプライズ利上げ、4.00→4.25%(5/7):ノルウェー中央銀行(Norges Bank、ノルゲス・バンク)が政策金利を0.25%引き上げ4.25%とし、2023年以来の利上げに踏み切った。ブルームバーグ調査の17人中5人しか予想しておらず、サプライズの利上げ。イラン戦争勃発後、西欧で先陣を切る金融引き締め。一方、同日のスウェーデン中銀(リクスバンク)は1.75%で据え置き(予想通り)。
  • メキシコ中銀が利下げ継続、6.75→6.50%(5/7):メキシコ中央銀行(Banxico、バンシコ)が政策金利を0.25%引き下げ6.50%に。インフレ落ち着きを背景に利下げサイクルを継続。
  • ホルムズ海峡で米イラン交戦、トランプ氏「軽い一撃、停戦は続く」(5/7):5/7にホルムズ海峡付近で米国とイランによる交戦が発生したが、トランプ大統領は「報復は軽い一撃」「停戦は継続中で有効」と火消し発言。イランメディアも「交戦後に状況は正常に戻った」と報じ、市場の動揺は限定的。WTI原油は1バレル93ドル台後半まで下落した。
  • 米4月雇用統計NFP+11.5万人、予想を大幅上回り失業率は4.3%維持(5/8):非農業部門雇用者数は前月比+11.5万人増(予想+6.5万人)と2カ月連続で予想を上振れ、2024年以来の伸び。失業率4.3%(予想・前月と同じ)、平均時給は前年比+3.6%(予想+3.8%)と賃金面はやや弱め。3月分は+17.8万→+18.5万人へ上方修正、2月は-13.3万→-15.6万人へ下方修正。「労働市場の底堅さ」を確認した格好。
  • ナスダックが初の26,000台、S&P500も最高値更新(5/8):5/8の米株式市場でナスダック総合は26,247.076(+440.880)と初の26,000台に到達。S&P500も2日ぶりに最高値更新(過去1カ月の高値7,385.02)。ダウは49,609.16(+12.19)と小幅高。インテルがアップル向け半導体生産受託で米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)報道を受け一時+19%。S&P500は週間ベースで6週連続上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX、半導体30社で構成される代表的な株価指数)は1週間で+11%。
  • トヨタ純利益22%減、ホンダ初の営業赤字4,000億円(5/8):トヨタは27年3月期の純利益見通しを22%減と発表。中東緊迫化で生産下押し、売上高は日本初の50兆円超を計上。ホンダは初の営業赤字4,000億円見通し、EV関連損失が響く。任天堂もSwitch2を1万円値上げし、27年3月期は最終減益見通し。

■ 主要指標(5/8 終値)

指標 終値 前週比
USD/JPY 156.68円 −0.35円(前週末157.03円比、円高方向)
EUR/USD 1.1787 +0.0069(前週末1.1718比、ユーロ高)
EUR/JPY 184.66円 +0.61円(前週末184.05円比)
日経平均株価 62,713.65円 +3,200.53円(前週末59,513.12円比、+5.4%、初の週末6万円台)
NYダウ 49,609.16ドル +110.14ドル(前週末49,499.02ドル比、+0.22%)
ナスダック総合 26,247.076 +1,132.6前後(前週末25,114.44比、初の26,000台、最高値更新)
S&P500 約7,380(最高値圏) 6週連続の週間上昇、過去1カ月高値7,385.02
米10年債利回り 約4.34〜4.36% 前週末4.20%台から小幅上昇後、雇用統計後に低下
WTI原油($/bbl、6月限) 約93.7ドル 前週末101ドル台から−7ドル前後(米イラン和平期待で大幅下落)
金(XAU/USD) 約4,720ドル前後 介入後の円高一服とドル小幅安で反発、約1週間ぶり高値水準

※為替はNY終値参考レート(Investing.com・みんかぶ・日本経済新聞)。株価・商品は各市場終値。実際の取引レートは各FX会社でご確認ください。時刻はすべてJST。

2. 今週の金融市場(5/11〜5/15)

■ 今週の経済指標・イベントスケジュール(JST)

日時(JST) 国・地域 指標・イベント 重要度
5/11(月)10:30 中国 中4月CPI・PPI ★★★
5/11(月)23:00 米国 米4月中古住宅販売件数 ★★
5/11〜(月)以降 日本 ベッセント米財務長官来日(日米財務当局協議の見通し) ★★★★
5/12(火)8:50 日本 日銀金融政策決定会合「主な意見」(4/27-28会合分) ★★★★
5/12(火)21:30 米国 米4月CPI(消費者物価指数) ★★★★★
5/13(水)8:50 日本 日3月経常収支 ★★
5/13(水)21:30 米国 米4月PPI(卸売物価指数) ★★★
5/14(木)15:00 英国 英1-3月期GDP ★★★
5/14(木)21:30 米国 米4月小売売上高、米輸出入物価指数 ★★★
5/15(金)21:30 米国 米5月NY連銀製造業景気指数 ★★★
5/15(金)22:15 米国 米4月鉱工業生産・設備稼働率 ★★★
5/15(金) 米国 パウエルFRB議長 任期満了 → ウォーシュ氏就任予定 ★★★★★
通期 米中 米中首脳会談(時期は流動的、エネルギー・関税が焦点) ★★★★

■ 今週の見通し

今週は「米CPI、FRB議長交代、ベッセント長官来日」の3本柱です。先週の介入+米雇用統計を通過し、ドル円は156円台後半に着地。介入リスクと押し目買いの綱引きが続きます。

最大の焦点は5/12(火)21:30の米4月CPI
3月CPIは前月比+0.9%、前年比+3.3%、コアCPIも前年比+2.6%と、原油高を反映して大きく上振れた経緯があります。4月は中東情勢のエネルギーコスト押し上げが残るのか、それとも原油価格の上昇一服によって物価圧力が和らぐのかが分岐点。先週の雇用統計が予想を上振れた直後だけに、CPIも上振れすればドル買い・株売り・米債売りの「悪い円安」シナリオに振れやすく、逆に下振れすれば6月利下げ期待が再点火し156円割れのトライも視野に。

5/15(金)のパウエルFRB議長任期満了とウォーシュ次期FRB議長就任は中期的に最も重い材料。
4月FOMCの採決は8対4(ハマック・カシュカリ・ローガンの3地区連銀総裁+ミラン理事の利下げ反対)と、FRB内部の見解の隔たりが大きいことが浮き彫りになりました。ウォーシュ氏は上院銀行委員会で13対11の党派分裂採決で承認されており、市場は新議長下での6/17 FOMCの政策スタンス変化を意識する局面に入ります。

ベッセント米財務長官の来日では、5/8の片山財務相・三村財務官の介入後の日米連絡経路の重要性が一段と高まります。
米財務省は介入について「日本の財務省と緊密に連絡を取り合っている」と容認姿勢を示しており、新たな日米連携の枠組みが議論される可能性。三村財務官の「最後の退避勧告」発言が市場に効いている間に、長官来日で「介入容認シグナル」を再度確認する形となれば、ドル円の上値抑制効果はさらに強まります。

ドル円の想定レンジは155.0円〜158.0円がコア。
158円トライは介入リスクで頭が重く、155円割れは日銀タカ派姿勢(6月利上げ観測)と原油下落+米イラン和平期待が支えに。CPI次第で上下どちらかにブレやすい週で、結果待ちの薄商いとボラティリティ拡大の両方を覚悟したい局面です。

3. ドル円とユーロドルの現在位置

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

ドル円

とにかくチャートが汚くやりづらいです。

チェックはするけど、さわらなくてOK状態かなと。

ユーロドル


こちらも、引き続きよくわかりません。直近高値を超えてもらえると分かりやすくなるかな。

4. 気になる通貨ペア:AUDCAD

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

豪ドルカナダドルは、日足で直近高値をブレイクしました。すぐ上に長期的な高値があるものの、目先では元気の良さが目立ちます。

5. 世界の金利動向

■ 米金利(FFレート)の現状と見通し

FRBの現行FFレートは3.50〜3.75%(4月29日FOMCで3会合連続据え置き、採決8対4)。
声明文に「デュアルマンデート(FRBが課されている雇用最大化と物価安定の2つの使命)の両側のリスクに注視する」というハト派(緩和寄り)の文言=「イージングバイアス(利下げに前向きな姿勢を示す表現)」を残したものの、ハマック・カシュカリ・ローガンの3地区連銀総裁+ミラン理事の4名がこれに反対する形となりました。
パウエル議長は5月15日の議長任期満了を迎え、上院銀行委員会で13対11(党派分裂採決)の承認を得たケビン・ウォーシュ氏が次期議長に就任予定。先週の米雇用統計(NFP+11.5万人)が労働市場の底堅さを確認したことから、年内利下げ観測は後退気味。米10年債利回りは原油急落と雇用統計通過で4.34%台に低下。ウォーシュ新体制下での6/17 FOMCの政策スタンスの揺らぎが大きな焦点となります。

■ 日本の金利動向

日銀の現行政策金利(無担保コール翌日物誘導目標)は0.75%(4月28日会合で6対3の賛成多数で据え置き)。
中川順子・高田創・田村直樹の3委員が1.0%への利上げ修正案を提出するも反対多数で否決。植田総裁が会見で「中東情勢の混乱を受けても、大きな景気下振れがなければ利上げあり得る」と踏み込んだことで、市場は6月15-16日会合での0.25%利上げを高い確率で織り込み
今週5/12発表の「主な意見」で、3名の利上げ反対意見の踏み込み具合と多数派側の温度感が確認できれば、6月利上げ織り込みはさらに強まる可能性があります。先週の介入+日銀利上げ前倒しという通貨防衛色を帯びた政策運営が継続中です。

■ 主要国・新興国政策金利一覧

▼ 主要先進国

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇺🇸 米国 FRB 3.75% 4月28〜29日:据え置き(3会合連続、8対4) 6月16〜17日
🇯🇵 日本 日銀 0.75% 4月27〜28日:据え置き(6対3) 6月15〜16日
🇪🇺 ユーロ圏 ECB 2.15% 4月30日:据え置き(7会合連続) 6月10〜11日
🇬🇧 英国 BOE 3.75% 3月19日:据え置き 6月18日
🇦🇺 オーストラリア RBA 4.35% 5月5日:+0.25%利上げ(8対1) 6月16日
🇨🇦 カナダ BOC(カナダ中銀) 2.25% 4月29日:据え置き 6月10日
🇳🇿 ニュージーランド RBNZ(NZ中銀) 2.25% 4月9日:据え置き 5月27日
🇨🇭 スイス SNB(スイス中銀) 0.00% 3月19日 6月18日
🇭🇰 香港 HKMA(香港金融管理局) 4.00% 4月30日:据え置き 6月18日
🇨🇳 中国 PBoC(中国人民銀行) 3.00% 4月20日:据え置き(11カ月連続) 5月20日
🇳🇴 ノルウェー Norges Bank 4.25% 5月7日:+0.25%利上げ(サプライズ) 6月24日
🇸🇪 スウェーデン Riksbank 1.75% 5月7日:据え置き 6月24日

▼ 新興国・高金利通貨

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇹🇷 トルコ TCMB(トルコ中銀) 37.00% 4月22日:据え置き(2会合連続) 6月23日
🇿🇦 南アフリカ SARB(南ア中銀) 6.75% 4月28日 7月23日
🇲🇽 メキシコ Banxico(メキシコ中銀) 6.50% 5月7日:−0.25%利下げ 6月25日
🇷🇺 ロシア CBR(ロシア中銀) 14.50% 4月24日:−0.50%利下げ 6月19日

※政策金利は外為どっとコム 政策金利ページより取得(2026年5月10日確認)。米国は上限金利。次回会合日は予告なく変更となる場合があります。

6. FX業界ニュース

① 外為どっとコム 5/4から「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」始動+CFD口座CB

4月27日の新通貨ペア12種取り扱い開始+5月4日からの4本立てキャンペーンに加え、5月7日には「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」と「CFD口座開設&お取引1回でもれなく3,000円プレゼントキャンペーン」を新たに告知し、5月のキャンペーンラインナップが計6本立てに拡大。スプレッドキャンペーン側は新通貨ペアの広がりを実体験してもらう動線として、CFD口座CBは指数・商品取引の裾野拡大に向けた施策として設計されている。両キャンペーンとも5/4スタートで遡及適用。連休明けの新通貨ペア試運転+CFD導入を狙うトレーダーには好機。
詳細:外為どっとコム お知らせ

② SBI FXトレード 「2026年5月 初夏の新生活応援 新規口座開設キャンペーン」始動

5月1日から「初夏の新生活応援 新規口座開設キャンペーン」を開始(取引対象期間 5/1〜7/1、最大1,001,000円キャッシュバック)。継続中の春のスワップ増額キャンペーンはメキシコペソ/円+10%、トルコリラ/円+20%、南アフリカランド/円+30%(〜5/30)。「贅沢ごほうび便」は対象通貨ペア800万通貨以上の新規約定で日本各地の逸品を必ずもらえる仕様(〜5/30)。「ウェルカムバック!おかえりトレーダー応援キャンペーン」も継続中。連休明けの再エントリーや新規口座開設の動線が幅広く整備されている。
詳細:SBI FXトレード

③ GMOクリック証券 100万口座達成+「パスキー認証」を6/13より段階導入

GMOクリック証券はFXネオで100万口座を達成。継続中の「全員もらえる!毎週500万円山分けキャンペーン」は4/6〜5/9の8週連続開催で完走。さらに4月27日には「パスキー認証」の段階的な導入日程を発表し、第1弾は6月13日に開始予定。生体認証・FIDO2準拠の認証強化で、パスワード漏えい時のリスクを構造的に下げる動きとなる。FXネオユーザーは認証強化のスケジュールを早めに把握しておきたい。
詳細:GMOクリック証券 お知らせ

7. シカウチから一言

私のEA、basic510は今のところMT4でしか提供されていませんが、MT5版も作らねばなりませんね。

OANDAのMT4終了が年内なので、それに前後して各社MT4は店じまいと思われます。

そもそもMetaTrader自体がどこまでいけるか分かりませんが…。

当レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。
FX取引にはリスクが伴います。取引前に各FX会社の規定・リスク説明書を必ずご確認ください。
情報ソース:外為どっとコム、みんかぶFX、日本経済新聞、Bloomberg、Investing.com、ニッセイ基礎研究所、各中央銀行公式サイト
作成:fx-start.jp 編集長 シカウチ|作成日:2026年5月10日(日)JST

ABOUT ME
シカウチ
FX雑誌「外国為替」の編集長。FX攻略.comの副編集長として11年間、取材・執筆・編集に携わったのちに独立。トレーダーとして、自動売買中心にFXの運用を行う。
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