1. 今週の金融市場まとめ(4/20〜4/24)

■ 主要ニュース

  • 米イラン停戦、無期限延長へ(4/20-21):トランプ米大統領は4月20日の電話インタビューで、4月22日夕(米東部時間)に停戦が期限を迎えると述べ、合意に至らなければ延長は「極めて低い」と発言。一方で米軍はイラン船籍の船舶への威嚇射撃を継続し、4月21日午後には停戦の無期限延長を表明した。ホルムズ海峡における米国の「逆封鎖」は継続。
  • 中国LPR据え置き(4/20):中国人民銀行が4月のLPR(ローンプライムレート)を発表。1年物3.0%、5年物3.5%とともに据え置き。これで2025年5月の前回利下げ以降、11カ月連続の据え置き。
  • 米3月小売売上高(4/21):前月比+1.7%(予想+1.4%)と強い結果。原油高や米イラン交渉を巡る不透明感の中、米長期金利は一時上昇。
  • イスラエル・レバノン停戦3週間延長(4/21):先週の10日間延長に続き、トランプ米大統領が3週間の追加延長を発表。地政学的緊張の一部後退材料となった。
  • 米株反発、NYダウ49,490ドル(4/22):停戦延長と和平再協議期待を背景に、NYダウは前日比+340.65ドルと3日ぶりに反発。S&P500とナスダックも続伸し、ともに最高値を更新。
  • トルコ中銀(TCMB)据え置き37%(4/22):1週間物レポ金利を37%で2会合連続据え置き。3月CPIが前年比+30.9%と高止まりする中、原油高による二次的影響を警戒し、利下げ局面の休止を継続。声明文では再利上げ可能性にも言及。
  • 主要国PMI速報値、英製造業4年ぶり高水準(4/23):英4月製造業PMI速報値は53.6(予想50.3)と2022年5月以来の高水準。一方、ユーロ圏サービス業PMIは47.4と11カ月ぶりに50を割り込んだ。
  • 片山財務相「フリーハンド」発言(4/23):ブルームバーグのイベントで「日本は介入においてフリーハンドを有している」と強い円安牽制発言。160円目前で介入警戒感が一段と強まった。
  • NYダウ−179ドル、IBM決算ショック(4/23):IBMが2026年1〜3月期決算でソフトウエア事業の伸び鈍化が嫌気され前日比−8%。「AIによる業務用ソフトの代替」懸念が広がり、セールスフォース−9%、サービスナウ−18%、ワークデイ−9%と総崩れ。NYダウは2日続落。(日本経済新聞
  • 日銀4月利上げ見送りへ(4/23-24):複数報道で「日銀は4月会合で利上げを見送り、判断を6月会合に持ち越す」との見方が固まった。中東情勢の影響見極めに時間を要するため。植田総裁の会見でのタカ派的シグナルに焦点が移る。
  • 日本3月全国CPI(4/24):生鮮食品を除くコア指数は前年同月比+1.8%とほぼ市場予想通り。日銀の追加利上げ判断を大きく動かす内容ではなく、市場の反応は限定的だった。
  • 日経平均、最高値59,716円(4/24):前日比+575.95円(+0.97%)の59,716.18円で取引を終え、22日の高値を上回って最高値を更新。AI・半導体関連が物色を牽引。週間では+1,240円の続伸。
  • 米イラン第2回和平協議、パキスタンで開催見通し(4/24):イランのアラグチ外相がイスラマバードに到着。米側はウィトコフ特使とクシュナー氏が出席する見通しで、第2回協議が土曜日にも実施される運び。これを好感し原油は−1.5%、ドル円は159.31円まで反落、ユーロ円は186.88円と史上最高値を更新。ナスダックは+1.63%でインテル決算(+24%)を背景に最高値を連日更新。

■ 主要指標(4/24 終値)

指標 終値 前週比
USD/JPY 159.31円 +0.68円(前週末158.63円比)
EUR/USD 1.1721 −0.0045(前週末1.1766比)
EUR/JPY 186.67円 +0.02円(前週末186.65円比、週中186.88円で史上最高値更新)
日経平均株価 59,716.18円 +1,240.28円(前週末58,475.90円比、終値ベース最高値更新)
NYダウ 49,230.71ドル −216.72ドル(前週末49,447.43ドル比)
米10年債利回り 4.30% +0.05pt(前週末4.25%比)
WTI原油($/bbl、6月限) 94.40ドル +10.55ドル(前週末83.85ドル比、週間+12.6%)
金(COMEX 6月限) 4,740.90ドル −138.70ドル(前週末4,879.60ドル比)

※為替はNY終値参考レート(Investing.com・みんかぶ・日本経済新聞)。株価・商品は各市場終値。実際の取引レートは各FX会社でご確認ください。時刻はすべてJST。

2. 今週の金融市場(4/27〜5/1)

■ 今週の経済指標・イベントスケジュール(JST)

日時(JST) 国・地域 指標・イベント 重要度
週末 米国・イラン 第2回和平協議(イスラマバード) ★★★★★
4/27(月) 日本 日銀金融政策決定会合(1日目)、権利付き最終日 ★★★★★
4/28(火) 日本 日銀政策金利発表、植田総裁会見(15:30)、展望レポート ★★★★★
4/28(火) 米国 FOMC(1日目)、4月コンファレンスボード消費者信頼感指数 ★★★★
4/29(水・祝) 日本 昭和の日(東京市場休場)
4/29(水) 豪州 Q1消費者物価指数(CPI) ★★★★
4/30(木)3:00 米国 FOMC政策金利発表、パウエル議長会見 ★★★★★
4/29(水)23:00 カナダ BOC政策金利発表 ★★★★
4/30(木)20:00 英国 BOE政策金利発表、議事要旨、票割れ ★★★★★
4/30(木)21:15 ユーロ圏 ECB政策金利発表、ラガルド総裁会見 ★★★★★
4/30(木)21:30 米国・カナダ 米Q1GDP速報値、米3月PCEデフレーター、加2月GDP ★★★★★
4/30(木) 香港 HKMA政策金利発表 ★★★
5/1(金)21:30 米国 米3月個人所得・支出、ISM製造業景況指数 ★★★★

■ 今週の見通し

今週は「スーパーセントラルバンクウィーク」です。
日銀(4/28)、FOMC(4/29-30)、BOC(4/29)、BOE(4/30)、ECB(4/30)と主要中銀の決定が集中。
さらに4/30には米Q1GDP速報値とPCEデフレーター(FRBが重視するインフレ指標)も発表され、為替・株・債券のすべてで大波乱の可能性があります。

最大の焦点は4/28の日銀会合
複数報道で「4月会合での追加利上げは見送られ、判断は6月15-16日会合に持ち越し」との見方が固まっており、植田総裁会見のタカ派色が焦点に。
据え置きでも次回利上げを示唆する強いシグナルが出れば円買い、慎重姿勢ならさらなる円安進行という構図です。
4/24の3月CPIコアは+1.8%と予想通りで、追加利上げを正当化するほどの上振れはありませんでした。

FOMC(4/30早朝)はFFレート3.50-3.75%の据え置きが確実視されています。
ドットプロットや経済見通しは公表されないため、市場はパウエル会見と直前のPCE/GDPを材料にFRBのスタンスを読み取る展開。
4/28にはウォーシュ次期FRB議長指名公聴会もあり、ハト派色の有無が長期金利の方向性を左右します。

中東情勢では、週末から始まる米イラン第2回和平協議(イスラマバード)の進展度合いが原油・株式の方向性を決定。
協議が前進すれば原油安・リスクオン継続、決裂すれば原油急騰・リスクオフ復活という二択です。
WTIは先週+12.6%の急騰でリスクが両サイドに膨らんでいます。

ドル円は159円台前半から半ばのレンジが想定の中心。
160円トライがあっても片山財務相の介入牽制で頭が重く、158円割れには日銀ハト派姿勢で支えられる構図。
レンジ抜け期待は4/28日銀の総裁会見と4/30FOMCのどちらかと見ます。

3. ドル円とユーロドルの現在位置

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

ドル円

先週と何も変わらずのレンジ相場です。レンジを追いかけたり、利を伸ばしたりする展開じゃないです。逆張りで早めに切り上げるか、そもそもやらないか。

ユーロドル

これもよく分からない形状です。今週は金利イベントがあまりに集中しているので、これが終わるまで、つまりGW明けまで待つのも賢い気がします。

4. 気になる通貨ペア:AUDJPY

日足で好きな形のチャートがなかったので週足。豪ドルの強さは、相手の通貨がなんだろうと同じですね。

※週足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

5. 世界の金利動向

■ 米金利(FFレート)の現状と見通し

FRBの現行FFレートは3.50〜3.75%(3月17〜18日会合で2会合連続の据え置き)。
今週4月28〜29日のFOMCでも据え置きがほぼ確実視されており、3会合連続の据え置きとなる見込み。
焦点はパウエル議長会見の内容と、同日早朝に発表される米Q1GDP速報値および3月PCEデフレーター。
原油高がインフレに二次的影響を与える中、米10年債利回りは4.30%まで上昇。CME FedWatchでは年内据え置き確率が63%程度に高まっている。
4/28のウォーシュ次期FRB議長指名公聴会の発言にも注目。

■ 日本の金利動向

日銀の現行政策金利(無担保コール翌日物誘導目標)は0.75%(3月19日会合で8対1の賛成多数で据え置き)。
今週4月27〜28日の会合は据え置きが基本シナリオ。中東情勢の影響を見極めるため、追加利上げの判断は6月15-16日会合に持ち越される公算が大きい。
4/24の3月全国CPI(コア+1.8%)は予想通りで、4月利上げを正当化するほどの上振れはなかった。
焦点は植田総裁会見でのタカ派的シグナル(6月利上げの示唆)の有無に移る。展望レポートの2026年度CPI見通し上方修正があれば円買い材料に。

■ 主要国・新興国政策金利一覧

▼ 主要先進国

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇺🇸 米国 FRB 3.75% 3月17〜18日:据え置き(2会合連続) 4月28〜29日 ★
🇯🇵 日本 日銀 0.75% 3月18〜19日:据え置き(8対1) 4月27〜28日 ★
🇪🇺 ユーロ圏 ECB 2.15% 3月18〜19日:据え置き 4月29〜30日 ★
🇬🇧 英国 BOE 3.75% 3月19日:据え置き(全会一致9-0) 4月30日 ★
🇦🇺 オーストラリア RBA 4.10% 3月17日 5月5日
🇨🇦 カナダ BOC 2.25% 3月18日 4月29日 ★
🇳🇿 ニュージーランド RBNZ 2.25% 4月9日:据え置き 5月27日
🇨🇭 スイス SNB 0.00% 3月19日 6月18日
🇭🇰 香港 HKMA 4.00% 3月19日 4月30日 ★
🇨🇳 中国 PBoC 3.00% 4月20日:据え置き(11カ月連続) 5月20日
🇳🇴 ノルウェー Norges Bank 4.00% 3月26日 5月7日
🇸🇪 スウェーデン Riksbank 1.75% 3月19日 5月7日

▼ 新興国・高金利通貨

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇹🇷 トルコ TCMB 37.00% 4月22日:据え置き(2会合連続) 6月23日
🇿🇦 南アフリカ SARB 6.75% 3月26日 5月28日
🇲🇽 メキシコ Banxico 6.75% 3月26日:−0.25%利下げ 5月8日
🇷🇺 ロシア CBR 14.50% 4月24日:−0.50%利下げ(8会合連続利下げ) 6月19日

※政策金利は外為どっとコム 政策金利ページより取得(2026年4月26日確認)。米国は上限金利。次回会合日は予告なく変更となる場合があります。

6. FX業界ニュース

① 外為どっとコム 4/27から新12通貨ペア・3通貨追加!

明日4月27日(月)から、FX『外貨ネクストネオ』で新たに12通貨ペア・3通貨の取り扱いを開始。スイスフランとトルコリラのラインナップを大幅拡充し、金利差を効率よく狙える「スイスフラン/トルコリラ」も新登場。3月に予定されていた取り扱い開始が遅れていたが、ついに4/25(土)のメンテナンス終了後から各取引チャネルで確認可能になる。リッチアプリ版は初期設定で非表示なので、設定→通貨ペア設定から表示切替が必要な点に注意。
詳細:外為どっとコム お知らせ

② GMOクリック証券 FX新通貨ペア追加記念キャンペーン+プラチナスポット2本立て

FXネオで取り扱い開始した東欧通貨ペア(ハンガリーフォリント/円、チェココルナ/円、ポーランドズロチ/円、豪ドル/NZドル)の追加記念として、「ハズレなし!毎週最大2,000円が当たる抽選キャンペーン」を12週連続で開催中。FXネオで5万通貨以上の新規建てで全員に最大2,000円。米ドル残高保有や追加通貨ペア取引で抽選口数が最大5倍に。
加えて、4月6日に取扱開始した商品CFD「プラチナスポット」関連の毎週500万円山分けキャンペーン(〜5/29)スプレッド縮小(〜4/30、各営業日15:00〜23:59)も継続中。
詳細:GMOクリック証券 キャンペーンページ

③ SBI FXトレード 高金利3通貨スワップ増額+贅沢ごほうび便

「春のスワップ増額キャンペーン」(〜5/30)を継続中。南アランド/円30%上乗せ、トルコリラ/円20%上乗せ、メキシコペソ/円10%上乗せ。中東情勢でボラが高い局面でスワップ狙いの組み立てに有利。
さらに対象通貨ペア1,000万通貨以上の新規約定で「贅沢ごほうび便」(日本各地のこだわりの逸品プレゼント)、ポンド円150万通貨でシングルモルト「グレンモーレンジィ」抽選、豪ドル円150万通貨で「カピラーノ・マヌカハニー」抽選など、グルメ系特典も全部4/1〜5/30の期間で開催中。
詳細:SBI FXトレード キャンペーンページ

7. シカウチから一言

そうそう、5/30に札幌でセミナーやるんです。サンワード証券さんのイベントに登壇します。大丈夫かいな?という感じで、滑舌にはあまりに自信がないですが、みなさん遊びにきてくださいね。

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当レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。
FX取引にはリスクが伴います。取引前に各FX会社の規定・リスク説明書を必ずご確認ください。
情報ソース:外為どっとコム、みんかぶFX、日本経済新聞、Investing.com、各中央銀行公式サイト
作成:fx-start.jp 編集長 シカウチ|作成日:2026年4月26日(日)JST

ABOUT ME
シカウチ
FX雑誌「外国為替」の編集長。FX攻略.comの副編集長として11年間、取材・執筆・編集に携わったのちに独立。トレーダーとして、自動売買中心にFXの運用を行う。
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