1. 前週の金融市場まとめ(2026年3月16日〜20日)

■ 主要ニュース

  1. FOMC:金利据え置き・ドットチャートは利下げ1回に圧縮、パウエル発言がタカ派と受け取られる(3月18日)
    FRBは3月17〜18日のFOMCでFFレートを3.50〜3.75%に据え置き。更新されたドットチャートは2026年の利下げ回数を従来の2回から1回に圧縮し、インフレ見通しを上方修正した。パウエル議長は「中東情勢の影響は不確実だが、インフレが再燃するリスクを無視できない」と発言。市場はこれをタカ派と受け取り、3月18日のNYダウは768.11ドル安と大幅下落。2026年の利下げを完全に織り込まない水準まで期待が後退し、一部ではFRBの次の動作は利上げとの見方も台頭した。
    (CNBC)
  2. 日銀:金利据え置き、高田創委員が2会合連続で利上げ提案(3月19日)
    日銀は3月18〜19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に据え置き。高田創審議委員が2会合連続で0.25%の利上げ(1.00%への引き上げ)を提案したが否決された。植田総裁は「中東情勢による経済下押しが一時的であれば利上げの可能性は残る」と発言し、円高に振れる場面も。ドル円は週中に159円台後半まで上昇後、日銀会合後に158円台へ下落し週末は159.22円で引けた。
    (FXStreet / Investing.com)
  3. イラク全油田でフォースマジュール宣言、WTI原油が98ドルで週末(3月20日)
    3月20日(金)にイラクが外国企業が運営する全油田のフォースマジュール(不可抗力)を宣言。クウェート2カ所の製油所へのドローン攻撃も報告され、WTI原油は一時112ドルを突破。終値は98.32ドルと前週末比−0.39ドルとほぼ横ばいながら、週中には一時100ドルを超える局面もあった。ブレント原油は112.19ドルで引けた。
    (CNBC)
  4. 米国株が4週連続下落、金は週間で約10%急落(3月16日〜20日)
    NYダウは4週連続の週間下落で年初来安値を更新、週末終値は45,577.47ドル。金スポットはFOMCを受けた利下げ期待の後退とドル高により週間で約10%急落し、4,642.70ドルで週を終えた。同じく銀も急落。Super Micro Computerが制裁違反(中国へのNvidiaチップ密輸)で急落したほか、製薬・ハイテクに広く売りが広がった。
    (CNBC / TheStreet)

■ 前週終値(2026年3月19日・20日)

指標 終値 前週比
USD/JPY(ドル円) 159.22円 −0.50円(前週末159.72円比)
EUR/USD(ユーロドル) 1.1423 −0.0007(前週末1.1430比)
EUR/JPY(ユーロ円) 182.36円 +0.04円(前週末182.32円比)
日経平均株価 53,372.53円 −447.08円(3/19木曜終値、3/20は春分の日休場)
NYダウ 45,577.47ドル −980.00ドル(前週末46,558.47ドル比)
米10年債利回り 4.38% +0.10pt(前週末4.28%比)
WTI原油($/bbl) 98.32ドル −0.39ドル(前週末98.71ドル比)
金(スポット、$/oz) 4,642.70ドル −436.50ドル(前週末5,079.20ドル比)

※為替はTradingEconomics・Yahoo Finance掲載のNY終値参考レート。株価・商品は各市場終値。実際の取引レートは各FX会社でご確認ください。時刻はすべてJST。日経平均は3/20が春分の日(休場)のため3/19終値。

2. 今週の金融市場(3月23日週)

■ 今週の主要経済指標スケジュール(JST)

日時(JST) 国・地域 指標・イベント 重要度
3月24日(火) 日本 日銀議事要旨(1月会合分) ★★★
3月24日(火) 欧米 ユーロ圏・英国・米国 3月Flash PMI ★★★★
3月26日(木)22:30 米国 耐久財受注(2月) ★★★
3月27日(金)21:30 米国 PCEコア価格指数(2月)・個人所得・個人消費 ★★★★★
週間通じて 中東 イラン情勢・ホルムズ海峡・原油価格動向 ★★★★★

■ 今週の見通し

先週のFOMCでFRBはタカ派スタンスを明確にし、市場の2026年利下げ期待はほぼ消滅しました。今週の最大の注目は3月27日(金)発表のPCEコア価格指数(2月分)です。FRBが最重視するインフレ指標であり、1月のPCEがすでに鈍化を示していた中で、2月が再加速するようなら「次の動作は利上げ」論が一段と強まります。

ドル円は先週一時159円台後半まで上昇しましたが、日銀会合後に円高に振れ158〜159円台でのレンジ推移となっています。160円の節目に近づくたびに日本当局の介入懸念が高まる構図は変わらず、今週も160円の攻防が焦点となります。

また3月28日(土)には「みんなのシストレ」で「新みんなのリピート」の提供が始まります。自動売買ユーザーにとって注目のリリースです。

3. ドル円とユーロドルの現在位置

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

ドル円

三角保ち合いを抜けて上に向かったものの、節目の160円付近から下落しており、非常に分かりづらい=やらんでいい展開かなと思います。

ユーロドル

日足ボリンジャーバンドのバンドウォークが始まったと思いきや、わりとすぐに終わって締まった印象。直近の効いている水平線で止まっている状態で、これもよく分かりません。

4. 気になる通貨ペア:EURAUD

これまで下降トレンドが分かりやすく、何回か売りで取れてたんですが、反発してしまいました。バンドウォークから1σを抜けるとある程度反発が続くことも多いんですが、バンドウォークよりはやりづらい印象です。

5. 世界の金利動向

■ 米金利(FFレート)の現状と見通し

FRBは3月FOMCでFFレートを3.50〜3.75%に据え置き。更新されたドットチャートは2026年の利下げを1回に圧縮し、インフレ見通しを上方修正した。パウエル議長の発言がタカ派と受け取られ、市場は年内利下げの折り込みをほぼゼロに調整。一部では次の動作を利上げと見るマクロ系ハウスも登場している。

■ 日本の金利動向

日銀は3月18〜19日の会合で政策金利を0.75%に据え置き。植田総裁は「中東情勢が一時的であれば利上げの可能性は残る」と発言し、高田創委員は2会合連続で1.00%への引き上げを提案。中東情勢が長引く場合は利上げ先送りとなる見通しだが、円安が進む局面では介入・追加利上げリスクが高まる。

■ 主要国・新興国政策金利一覧

▼ 主要先進国

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇺🇸 米国 FRB 3.75% 2026年3月:据え置き(タカ派ドットチャート、利下げ1回に圧縮) 4月29日
🇯🇵 日本 日本銀行 0.75% 2026年3月:据え置き(高田創委員が1%への利上げ提案・否決) 4月30日
🇪🇺 ユーロ圏 ECB 2.15% 2026年3月:据え置き 4月30日
🇬🇧 英国 BOE 3.75% 2026年3月:据え置き 4月30日
🇨🇭 スイス SNB 0.00% 2026年3月:据え置き 6月24日
🇨🇦 カナダ BOC 2.25% 2026年3月:据え置き 4月29日
🇦🇺 オーストラリア RBA 4.10% 2026年3月:+0.25%利上げ(2会合連続) 5月5日
🇳🇿 ニュージーランド RBNZ 2.25% 2026年3月:据え置き 4月8日

▼ 新興国・高金利通貨

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 動向・特記
🇹🇷 トルコ TCMB 37.00% 2026年3月:据え置き 原油高によるインフレ圧力で利下げペースが鈍化
🇿🇦 南アフリカ SARB 6.75% 2026年3月:据え置き 中東情勢・原油高でインフレ圧力が継続
🇲🇽 メキシコ Banxico 7.00% 2026年3月:据え置き 原油高恩恵と輸出経由の米景気減速リスクが混在

※金利水準は各中央銀行の公式発表に基づく参考値。最新情報は各中央銀行サイトでご確認ください。

6. FX業界ニュース

① みんなのシストレ|「新みんなのリピート」いよいよ3月28日(土)提供開始

トレイダーズ証券は3月28日(土)のメンテナンス終了後から、相場の価格変動を基準に新規注文・決済注文を自動で都度再設計する「新みんなのリピート」を提供開始する。注文が成立するたびに次の注文が自動再設計されるため、原油高・中東情勢のような急変動相場でも段階的な注文配置が維持される。特許出願中の新機能で、今週末からいよいよ稼働開始となる。

公式サイト:みんなのシストレ「新みんなのリピート」詳細

② みんなのFX|MINKABUランキング「人気部門」3年連続・「スプレッド部門」初の1位(3月6日発表)

トレイダーズ証券の「みんなのFX」が2026年版MINKABUランキングの人気部門・スプレッド部門で2冠を達成。スタグフレーション懸念が高まる局面でも業界最狭水準のスプレッドとLIGHTペアの高スワップが支持されている。

公式サイト:みんなのFXが選ばれる理由

③ サクソバンク証券|J. Safra Sarasin GroupによるSaxo Bank株取得完了(3月4日完了)

スイスのプライベートバンク大手J. Safra Sarasin Groupが、Saxo Bankの約71%の株式取得を完了。創業者Kim FournaisはCEOを退き取締役会長へ移行し、新CEOにDaniel Belferが就任。両グループ合算の顧客資産は4,600億ドル超となり、日本法人のサクソバンク証券への今後の影響も注目が続く。

公式サイト:サクソバンク証券

④ 各社キャンペーン継続中

インヴァスト証券「トライオートFX」は自動売買キャッシュバック無制限キャンペーンとトルコリラ/円スワップ50%上乗せを継続。SBI FXトレードの3月口座開設キャンペーン、LIGHT FXの最大50%スワップ増額キャンペーンも実施中。

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7. シカウチから一言

ある程度裁量で勝てるようになってから、自動売買にも挑戦したいみたいな意見を聞くんですが、順番が逆では?

「少なくとも過去の相場ではお金が増えたやり方を、誰でも確実に自動実行できる」のが自動売買です。一定のIT知識が必要、システムを買わなければいけないこともありますが、理論上誰でも勝てる手法を、自動で回せるようになります。

裁量でこれができるようになるには、長期間の訓練と経験蓄積が必要だし、それができない人も必ずいます。

先に自動売買でとりあえず勝てると思われる状態を構築してから、じっくり腰を据えて自動売買では?と思うわけです。

当レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。
FX取引にはリスクが伴います。取引前に各FX会社の規定・リスク説明書を必ずご確認ください。
情報ソース:CNBC、株探ニュース、Yahoo Finance、Trading Economics、Investing.com
作成:fx-start.jp 編集長 シカウチ|作成日:2026年3月22日(日)JST

ABOUT ME
シカウチ
FX雑誌「外国為替」の編集長。FX攻略.comの副編集長として11年間、取材・執筆・編集に携わったのちに独立。トレーダーとして、自動売買中心にFXの運用を行う。
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