1. 前週の金融市場まとめ(2026年3月9日〜13日)

■ 主要ニュース

  1. WTI原油が100ドル突破、イラン戦争3週目に突入(3月9日〜13日)
    週明け3月9日にWTI原油が1バレル101.56ドルと3桁の大台を突破、新たに就任したイランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師がホルムズ海峡の封鎖継続を宣言した。IEAは史上最大となる4億バレルの備蓄放出を決定したが、市場の供給懸念は解消されず原油高が継続。週末(3月13日)時点でWTI先物は98.71ドルと依然として高水準が続いた。ブレント原油は103.14ドルと2日連続で100ドル超で引けた。
    (CNBC)
  2. ドル円が159円台まで上昇、日本・韓国が円安・ウォン安を懸念(3月11日〜13日)
    原油高によるインフレ懸念と米金利上昇を背景にドル買いが加速し、USD/JPYは159.72円と2024年7月以来の円安水準に達した。財務大臣の為替介入牽制発言が出るも円安の流れは止まらず。日銀の植田総裁は「円安が輸入インフレを通じて政策に影響を与える可能性がある」と発言し、利上げ前倒し観測が浮上した。3月14日にはロイターが「日本と韓国が通貨急落に懸念を表明した」と報道した。
    (Investing.com / Reuters)
  3. 米国株が3週連続下落、スタグフレーション懸念が深刻化(3月12日〜13日)
    3月12日にNYダウは739.42ドル安の46,677.85ドルと年初来安値を更新。13日も続落し週末終値は46,558.47ドルとなり、3週連続の週間下落を記録した。S&P500は2026年の年初来安値を更新し、ナスダックも弱含み。Adobeが7.6%急落するなどソフトウェア株を中心に売りが広がった。スタグフレーション(景気停滞+インフレ)懸念が1970年代の状況との比較で語られ始めた。
    (CNBC)
  4. 米Q4 GDP成長率が大幅下方修正、PCEインフレは鈍化(3月13日)
    3月13日発表の米2025年Q4 GDP(2次速報)は年率換算+0.7%と初回推計(+1.4%)から半分以下に下方修正。一方、FRBが重視するPCEコア価格指数(1月分)の年率は2.8%と前月比で鈍化を示した。GDPの大幅下方修正を受け10年債利回りはやや低下して4.28%で引けた。FRBは3月17〜18日のFOMCで金利据え置きが確実視されており、利下げ開始は9月以降との見方が多数派となっている。
    (CNBC / Trading Economics)

■ 前週終値(2026年3月13日)

指標 終値 前週比
USD/JPY(ドル円) 159.72円 +1.96円(前週末157.76円比)
EUR/USD(ユーロドル) 1.1430 −0.0191(前週末1.1621比)
EUR/JPY(ユーロ円) 182.32円 −1.00円(前週末183.32円比)
日経平均株価 53,819.61円 −1,801円(前週末比)
NYダウ 46,558.47ドル −943.08ドル(前週末比)
米10年債利回り 4.28% +0.15pt(前週末4.13%比)
WTI原油($/bbl) 98.71ドル +7.81ドル(前週末90.90ドル比)
金(スポット、$/oz) 5,079.20ドル −1.68ドル(ほぼ横ばい)

※為替はTradingEconomics・Investing.com・Yahoo!ファイナンス掲載のNY終値参考レート。株価・商品は各市場終値。実際の取引レートは各FX会社でご確認ください。時刻はすべてJST。


2. 今週の金融市場(3月16日週)

■ 今週の主要経済指標スケジュール(JST)

日時(JST) 国・地域 指標・イベント 重要度
3月18日(水)〜19日(木) 米国 FOMC政策金利決定・パウエル議長会見・ドットチャート ★★★★★
3月18日(水)〜19日(木) 日本 日銀金融政策決定会合・植田総裁会見 ★★★★★
3月18日(火)22:30 米国 2月PPI(生産者物価指数) ★★★★
3月19日(水) 欧州 ECB政策金利決定 ★★★★
週間通じて 中東 イラン情勢・ホルムズ海峡・原油価格動向 ★★★★★

■ 今週の見通し

今週の最大の注目イベントはFOMCと日銀会合が同週開催される点です。いずれも結果は「据え置き」がほぼ確実視されていますが、市場が注目するのはその後の見通しです。

FOMCでは更新されるドットチャート(金利見通し)と、パウエル議長の記者会見の内容が焦点です。原油高によるインフレ再燃と、弱いGDP・雇用統計が共存する「スタグフレーション的」環境の中、FRBが利下げ見通しをどう修正するかが注目されます。現時点では2026年の利下げは1回(9月以降)との見方が多数ですが、ドットチャートが利下げ回数を引き下げた場合はドル高・円安圧力が強まります。

日銀会合では植田総裁が先週「円安が輸入インフレに影響を与える」と発言したこともあり、追加利上げシグナルが出た場合に円が急騰するリスクがあります。一方で原油高による景気下押しを重視して利上げ見送りが確認された場合は、円安が一段と進む可能性があります。今週はドル円が160円の節目を試す展開になるかどうかも市場の焦点となります。

原油はホルムズ海峡の封鎖が継続しており、IEAの備蓄放出効果が一巡すれば100ドル再突破も視野に入ります。


3. ドル円とユーロドルの現在位置

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

ドル円

三角保ち合いを上に抜けて、さらに年初来最高値を上に抜けて週の取引を終えました。

チャートの形だけ見たら上昇トレンドでいいと思いますが、日銀が介入ムーブをかましてきたら、瞬時に急落するので難しいところ。買うにせよ、売るにせよ、損切りはしっかり&浅めですね。

ユーロドル

ユーロドルも、めっちゃドル高で大陰線引け。直近安値も粘った末に割り込んでいるので、売り目線でよいと思います。こっちは日銀どうのみたいな面倒な要素がないので、流れに乗って売買していいと思います。

4. 気になる通貨ペア

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

先週に続いてユーロカナダ。非常に強い下げが続いております。個人の取引でも、売りで値幅取れました。やったぜ。他にNZDCADもさげております。

5. 世界の金利動向

■ 米金利(FFレート)の現状と見通し

FRBの現行FFレートは3.50〜3.75%(2026年1月会合で据え置き)。3月17〜18日のFOMCでも据え置きが確実視されており、焦点は更新されるドットチャートとパウエル議長の会見内容に移っています。原油高によるインフレ再燃とGDP・雇用の悪化が同時進行するスタグフレーション的環境の中、利下げ開始は早くても9月との市場コンセンサスが固まっています。現在、市場が織り込む2026年の利下げは1回(約22.5bp)にとどまっています。

■ 日本の金利動向

日銀の現行政策金利(無担保コール翌日物誘導目標)は0.75%。3月18〜19日の金融政策決定会合でも据え置きが大勢の見方ですが、植田総裁が先週「円安の輸入インフレへの影響が大きくなっている」と発言しており、利上げ前倒し観測がわずかに浮上しています。財務省が為替の急落に懸念を示しており、160円前後の水準で口頭介入や実弾介入リスクが高まっています。

■ 主要国・新興国政策金利一覧

▼ 主要先進国

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇺🇸 米国 FRB 3.50〜3.75% 2026年1月:据え置き 3月17〜18日(今週)
🇯🇵 日本 日本銀行 0.75% 2025年12月:+0.25%利上げ 3月18〜19日(今週)
🇪🇺 ユーロ圏 ECB 2.15% 2025年6月以降据え置き 3月19日(今週)
🇬🇧 英国 BOE 3.75% 2025年12月:−0.25%利下げ 3月19日(今週)
🇨🇭 スイス SNB 0.00% 2025年6月:−0.25%利下げ 3月19日(今週)
🇨🇦 カナダ BOC 2.25% 2025年10月:−0.25%利下げ
🇦🇺 オーストラリア RBA 3.85% 2026年2月:+0.25%利上げ
🇳🇿 ニュージーランド RBNZ 2.25% 2025年11月:−0.25%利下げ 4月8日

▼ 新興国・高金利通貨(外為どっとコム取扱い通貨含む)

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 動向・特記
🇹🇷 トルコ TCMB 37.00% 2026年1月:−1.00%利下げ 利下げ継続中。インフレ高止まりで緩和ペースは慎重
🇿🇦 南アフリカ SARB 6.75% 2026年1月:据え置き 原油高によるインフレ圧力が追加利下げの余地を縮小
🇲🇽 メキシコ Banxico 7.00% 2026年2月:据え置き 中東情勢・原油高を注視。利下げ再開時期は不透明

※金利水準は各中央銀行の公式発表に基づく参考値。最新情報は各中央銀行サイトでご確認ください。


6. FX業界ニュース

① みんなのシストレ|相場変動に連動する「新みんなのリピート」を3月28日から提供開始(3月13日)

トレイダーズ証券は、自動売買サービス「みんなのシストレ」において3月28日(土)メンテナンス終了後から、相場の価格変動を基準に新規注文・決済注文を自動で都度再設計する新たなリピート注文「新みんなのリピート」の提供を開始すると発表した。注文が成立するたびに次の注文が自動的に再設計されるため、相場が大きく変動しても段階的な注文配置が維持される仕組みで、特許出願中。忙しいトレーダーや自動売買入門者に向けた機能として訴求している。

プレスリリース:PR TIMES(2026年3月13日)

② みんなのFX|MINKABUランキング「人気部門」3年連続・「スプレッド部門」初の1位獲得(3月6日)

トレイダーズ証券の「みんなのFX」が、2026年版MINKABU FX会社年間ランキングの「FX会社人気ランキング」と「スプレッド部門」の2部門で1位を獲得した。人気部門は3年連続、スプレッド部門は初受賞。スプレッド業界最狭水準の維持に加え、スワップポイント収益を重視したLIGHTペア(受取スワップ増額・スプレッド縮小の通貨ペア)の導入などが評価された。

プレスリリース:PR TIMES(2026年3月6日)

③ サクソバンク証券|J. Safra Sarasin GroupがSaxo Bank過半数株取得を完了、CEO交代(3月4日)

スイスのプライベートバンク大手J. Safra Sarasin Groupによる、Saxo Bankの過半数株式(約71%)取得が完了した。FINMA(スイス金融市場監督機構)などの規制当局承認を経て成立。創業者のKim Fournaisは取締役会長に移行し、新CEOにはDaniel Belferが就任する。両グループ合算の顧客資産は4,600億ドル超となり、グローバルFX・投資プラットフォームとしての存在感が拡大する。日本法人のサクソバンク証券にも今後の影響が注目される。

プレスリリース:PR TIMES(2026年3月4日)

④ インヴァスト証券・SBI FXトレード・LIGHT FX|3月もキャンペーン各社が展開(3月2日〜)

インヴァスト証券「トライオートFX」は自動売買の新規・追加稼働で”無制限”キャッシュバックキャンペーンと、トルコリラ/円スワップポイント50%上乗せキャンペーンを3月から実施中。SBI FXトレードも3月の新規口座開設キャンペーンを展開。LIGHT FX(トレイダーズ証券)は最大50%スワップ増額キャンペーンを並行して実施しており、スワップ収益狙いのトレーダーにとって選択肢が広がっている。

プレスリリース:PR TIMES「FX」トピックス

7. シカウチから一言

地獄のように仕事がいそがしいからこそ、ある程度自動化した裁量トレードの練習もしています。ツールとしては、村居さんの作ったインジケーター、SH-Signal。

先週はユーロカナダ、NZドルカナダで、めちゃ広い値幅を狙い通りに取れました。

まだ練習を続けますが、このやり方で儲けられるなら、運用の幅がガッと広がりますね。


当レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。
FX取引にはリスクが伴います。取引前に各FX会社の規定・リスク説明書を必ずご確認ください。
情報ソース:CNBC、株探ニュース、Yahoo Finance、Trading Economics、ETF Trends、Investing.com、oilprice.com
作成:fx-start.jp 編集長 シカウチ|作成日:2026年3月15日(日)JST

ABOUT ME
シカウチ
FX雑誌「外国為替」の編集長。FX攻略.comの副編集長として11年間、取材・執筆・編集に携わったのちに独立。トレーダーとして、自動売買中心にFXの運用を行う。
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