1. 前週の金融市場まとめ(2026年3月2日〜7日)

■ 主要ニュース

  1. 米国・イスラエルがイランへの軍事作戦を開始(2月28日〜3月2日)
    週末2月28日にイスラエルと米国がイランへの軍事作戦を開始、最高指導者ハメネイ師が殺害された。週明けのクロス円は軒並みギャップダウンで開幕。「有事のドル買い」が先行し、ドル円は一時157.75円まで上昇した。原油高が日本の交易条件を悪化させるとの見方から円売りも加速。
    (外為どっとコム総合研究所)
  2. ホルムズ海峡封鎖懸念・原油が約1年8ヶ月ぶりの高値(3月2日〜6日)
    イランの報復攻撃を受けてホルムズ海峡封鎖リスクが浮上し、WTI原油が急騰。中東リスクを背景に株式市場は乱高下となり、日経平均は一時53,618円(前週末終値比5,202円安)まで下落したが、週末にかけて55,620円まで回復した。
    (株探ニュース)
  3. 米2月雇用統計が予想外の大幅マイナス(3月6日)
    非農業部門雇用者数は前月比9.2万人減(予想:+5.5万人)と大幅なネガティブサプライズ。失業率は4.4%(予想4.3%)に上昇。平均時給は前月比+0.4%(予想+0.3%)と予想をやや上回った。発表後はドル売り・円買いが強まり、ドル円は157.90付近から157.40付近へ急落。原油高と重なりスタグフレーション懸念も台頭した。
    (株探ニュース / みんかぶ)
  4. NYダウが大幅下落、スタグフレーション懸念(3月5日〜6日)
    3月5日のNYダウは前日比784.67ドル安の47,954.74ドルと大幅下落。中東情勢悪化と原油高によるインフレ再燃懸念が重荷となった。FRBの利下げ開始時期が9月以降に後ずれするとの見方が広がる一方、弱い雇用統計を受けて早期利下げ観測が再燃するという矛盾した状況が続いた。
    (OANDA / 日本経済新聞)

■ 前週終値(2026年3月6日)

指標 終値 前週比
USD/JPY(ドル円) 157.76円 +1.71円(前週末156.05円比)
EUR/USD(ユーロドル) 1.1621 −0.0191(前週末1.1812比)
EUR/JPY(ユーロ円) 183.29円 −1.07円(前週末184.36円比)
日経平均株価 55,620円 −3,229円(前週末比)
NYダウ 47,501.55ドル −1,476.37ドル(前週末比)
米10年債利回り 4.13% +0.16pt(前週末3.97%比)
WTI原油($/bbl) 90.90ドル +25.53ドル(前週末比、週間+35%)
金(スポット、$/oz) 5,080.88ドル −124.12ドル(前週末5,205円比)

※為替はみんかぶFX掲載のNY終値参考レート。株価・商品は各市場終値。実際の取引レートは各FX会社でご確認ください。時刻はすべてJST。NYダウは3月5日終値。


2. 今週の金融市場(3月9日週)

■ 今週の主要経済指標スケジュール(JST)

日時(JST) 国・地域 指標・イベント 重要度
3月9日(月)〜 米国 FRBブラックアウト期間開始(3月17〜18日FOMC前) ★★★
3月10日(火) 日本 1月実質賃金(毎月勤労統計) ★★★
3月12日(木)22:30 米国 2月CPI(消費者物価指数) ★★★★★
3月9日(日)〜 米国・欧州 米国夏時間(サマータイム)移行 ★★
週間通じて 中東 イラン情勢・原油価格動向 ★★★★★

■ 今週の見通し

今週の最大テーマは引き続き中東情勢と原油高です。
米国・イスラエルのイラン攻撃は「作戦が4週間続く」との見方もあり、地政学リスクは当面解消しない見通しです。
原油高は日本の交易条件を悪化させる円安圧力として働きやすい一方、株式市場のリスクオフが円買いを呼ぶ局面も混在します。
外為どっとコムは「原油高による円安圧力とリスク回避の円買いがその時々で優勢を入れ替える、方向感の出にくい相場」と分析しており、160円方向への上昇と急反落の両リスクを同時に警戒する必要があります。

木曜日(3月12日)発表の米2月CPIも重要です。
先週の雇用統計が大幅な予想外のマイナスとなったことで、FRBの早期利下げ観測が再燃しています。
ここでCPIが高止まりを示せば、「景気悪化+インフレ継続」というスタグフレーション的状況がより鮮明となり、FRBは難しい政策判断を迫られます。

また、3月9日(日)から米国夏時間(サマータイム)が始まります
これにより日本時間での経済指標発表時刻が1時間早まる点に注意が必要です(例:雇用統計は22:30→21:30)。

日銀は3月18〜19日の会合を前にFRBと同様、事実上の発言自粛期間に入ります。
植田総裁発言への過剰反応は一旦落ち着くと思われますが、中東リスクが高まる局面では「日銀利上げ見送り」観測が再び強まりやすい地合いです。


3. ドル円とユーロドルの現在位置

※日足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

ドル円

チャート的には三角保ち合いの上辺を超えたかな?という形ですが、そもそもファンダ要因で上下にゴンゴン振れるので、ニュース主導相場というところは変わりませんね。

ユーロドル

重要な安値付近に差し掛かっております。200SMAも割り込んでいるし、このまま下ならいかにもリスクオフっぽいけど…。

4. 気になる通貨ペア:ユーロカナダ(EURCAD)の月足

※月足チャートにボリンジャーバンド(21)の±2σと200SMA、RCI(9,36,52)を表示

上昇が限界に達し、ドカンと長い陰線出ましたね。これは戻り売りしたい形。

5. 世界の金利動向

■ 米金利(FFレート)の現状と見通し

FRBは2026年1月のFOMC会合でFFレートを3.50〜3.75%で据え置きました。
今週からFRBブラックアウト期間(3月17〜18日FOMC前)に入るため、要人発言は基本的に出なくなります。
2月の雇用統計が予想外の9.2万人減となったことで、早期利下げ観測が再燃しています。
一方で原油高によるインフレ再燃懸念もあり、FRBは「利下げしたいが物価が許さない」というジレンマを抱えています。
次回3月会合での据え置きは引き続き有力視されており、最初の利下げ時期は夏以降との見方が多数派です。

■ 日本の金利動向

日銀の現行政策金利(無担保コール翌日物誘導目標)は0.75%
中東情勢の悪化により市場は「日銀3月利上げ見送り」をより強く織り込む展開となっています。
原油高が続けば国内物価への影響も出るため、日銀の政策判断はより複雑な局面を迎えています。
3月18〜19日の日銀会合まで2週間を切っており、今週の中東情勢次第で市場の利上げ折込度が変化する可能性があります。

■ 主要国・新興国政策金利一覧

▼ 主要先進国

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 次回会合(予定)
🇺🇸 米国 FRB 3.50〜3.75% 2026年1月:据え置き 3月17〜18日
🇯🇵 日本 日本銀行 0.75% 2025年12月:+0.25%利上げ 3月18〜19日
🇪🇺 ユーロ圏 ECB 2.15% 2025年6月以降据え置き 3月19日
🇬🇧 英国 BOE 3.75% 2025年12月:−0.25%利下げ 3月19日
🇨🇭 スイス SNB 0.00% 2025年6月:−0.25%利下げ 3月19日
🇨🇦 カナダ BOC 2.25% 2025年10月:−0.25%利下げ
🇦🇺 オーストラリア RBA 3.85% 2026年2月:+0.25%利上げ
🇳🇿 ニュージーランド RBNZ 2.25% 2025年11月:−0.25%利下げ 4月8日

▼ 新興国・高金利通貨(外為どっとコム取扱い通貨含む)

国・地域 中央銀行 政策金利 直近の決定 動向・特記
🇹🇷 トルコ TCMB 37.00% 2026年1月:−1.00%利下げ 利下げ継続中。インフレ高止まりで緩和ペースは慎重
🇿🇦 南アフリカ SARB 6.75% 2026年1月:据え置き インフレ3%目標誘導へ。段階的な追加利下げ余地を模索
🇲🇽 メキシコ Banxico 7.00% 2026年2月:据え置き 2025年12月まで連続12回利下げ後に一時停止。米関税・中東リスク注視

※金利水準は各中央銀行の公式発表に基づく参考値。最新情報は各中央銀行サイトでご確認ください。


6. FX業界ニュース(国内FX会社情報)

① GMOクリック証券|CFDバージョンアップ・2月スプレッド実績を公表(3月2〜5日)

GMOクリック証券は3月2日、CFD取引アプリのバージョンアップ(Ver.2.17.0)を実施。同日、3月末の権利付銘柄取引に関する案内も行いました。
また、3月5日には2026年2月のCFD配信スプレッド実績を公表しています。
なお、米国・欧州の夏時間(サマータイム)移行に伴う取引時間変更(2月20日告知)は3月9日(日)より適用開始となります。主要指標の発表時刻が日本時間で1時間早まる点に注意が必要です。

公式サイト:GMOクリック証券

② SBI FXトレード|3月もキャンペーン継続中

SBI FXトレードは3月も口座開設+取引でキャッシュバック最大100万1000円のキャンペーンを実施中。
トルコリラ/円のスワップポイント上乗せキャンペーンも継続しており、高金利通貨狙いのトレーダーに引き続き人気です。
業界最狭水準スプレッド(米ドル円0.18銭〜)も維持されています。

公式サイト:SBI FXトレード

③ 外為どっとコム|イラン情勢を受けた為替レポートを連日配信

外為どっとコム総合研究所は、米国・イスラエルのイラン攻撃開始(2月28日)を受け、3月2日以降「有事のドル買い」「ホルムズ海峡封鎖リスク」「スタグフレーション懸念」をテーマにした為替レポートを連日配信。
シニアアナリスト・神田卓也氏による「ドル/円今日の予想」シリーズは、地政学リスクと原油高の影響を詳細に分析しており、トレーダーから高い支持を得ています。
3月の新規口座開設キャンペーンも引き続き実施中です。

公式サイト:外為どっとコム


7. シカウチから一言

土曜日のFX戦略会議にて、ブースを出しました!きていただいた皆様、ありがとうございました!


当レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。
FX取引にはリスクが伴います。取引前に各FX会社の規定・リスク説明書を必ずご確認ください。
情報ソース:外為どっとコム、株探ニュース、みんかぶ、日本経済新聞、Bloomberg、財経新聞
作成:fx-start.jp 編集長 シカウチ|作成日:2026年3月8日(土)JST

ABOUT ME
シカウチ
FX雑誌「外国為替」の編集長。FX攻略.comの副編集長として11年間、取材・執筆・編集に携わったのちに独立。トレーダーとして、自動売買中心にFXの運用を行う。
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