最近ブームになっているノックアウトオプションですが、皆さんはもうトレードを始めていますか?
先に損切り価格を決めることで、個人口座FXを圧倒的に上回る1000倍以上のレバレッジをかけることもでき、ほぼ海外FXの上位互換であるといろいろな個人投資家の間で評判です。ちなみにこちらの「ノックアウトオプション研究所」さんでも、不定期でノックアウトオプションの解説記事を書かせてもらっています。
この記事では、ノックアウトオプションのルールやトレードのやり方、業界の評判、ハイレバレッジを実現するカラクリ、有効なトレード手法などをフルボリュームで解説していきます。
ノックアウトオプションが驚異的にハイレバレッジな理由
ノックアウトオプションのトレードの流れ
ノックアウトオプションはFXとはまったく違う商品ですが、外国為替を取引できる点では同じです。トレードをする際の流れを見ていきましょう。

①最初に強制ロスカット価格を決める
ノックアウトオプションでは、その名の通り、ノックアウト=強制ロスカットになる価格(ノックアウトレベル)を最初決めるのが特徴です。
トレード例1-1
・ドル円が100円00銭のときに買い、10銭マイナスとなる99円90銭で必ず損切り
②次に取引ロット数を決める
トレード単位を決めます。
トレード例1-2
・ドル円が100円00銭で買い、99円90銭でノックアウト
→・ロットは1万通貨
③強制ロスカットまでの値幅×ロット数で最大リスクが決まる
①×②、つまり絶対に損切りされる価格までの値幅×売買数量で、そのトレードにおける最大リスクが決まります。
トレード例1-3
・ドル円が100円00銭で買い、99円90銭でノックアウト
→・ロットは1万通貨
→・10銭×1万通貨=1000円
④最大リスク分の金額を先に支払えば、そのポジションを保有できる
そのトレードにおける最大リスクを先に支払うと、そのポジションを保有することができます。
トレード例1-4
・ドル円が100円00銭で買い、99円90銭でノックアウト
→・ロットは1万通貨
→・10銭×1万通貨=1000円
→・1000円を支払えば、1万通貨取引ができる
ドル円を1万通貨保有する場合の資金効率差を比較!
ノックアウトオプションの場合、あらかじめ10銭(pips)で損切りをすると決めると、ドル円の1万通貨が1000円の資金で保有できることが分かりました。この条件のトレードをFXでもした場合と比較してみましょう。
<ドル円が100円のときに買い> | FX(レバレッジ25倍) | ノックアウトオプション |
1万通貨保有に必要な資金 | 40,000円 | 1,000円 |
10pips逆行時の損失額 | 1,000円 | 1,000円 |
同じ1万通貨保有でも、FXの40,000円に対して、ノックアウトオプションは1,000円。まったく同じトレードをするのに、ノックアウトオプションの方が40分の1の資金で済みます。これはつまり、ノックアウトオプションの方が40倍資金効率が良いことになります。
結論:ノックアウトオプションの最大レバレッジは1000倍!
国内個人口座のFXの最大レバレッジは25倍ですから、これに40倍の資金効率差を掛け算すると1000倍です。ノックアウトオプションの資金効率は、レバレッジに換算すると1000倍相当と考えて問題ありません。
※ただし、ノックアウトオプションの方がFXより勝ちやすいかというと、これはまた別の話になります。資金効率が良い=少ない資金でたくさんのポジションを持てるだけのことであり、トレード技術が高まったり、トレードが有利になるわけではないことに注意が必要です。
ノックアウトオプション(FOREX.com)で口座を作る流れ
ノックアウトオプションの口座開設は非常に簡単で、3分程度で手続きが完了します。すべての手続きはパソコンやスマホだけでできるため、書類を郵送したりする必要はありません。
口座開設は以下の流れになります。
- 先に本人確認書類を用意しておく
- 申込みページから情報を入力する
- そのままの流れで本人確認書類をWEB上で送信
- 登録した住所にログインするための情報が郵送される
詳しい手順は下の記事で解説しています。
ノックアウトオプションのメリットとデメリット
ノックアウトオプションのメリット
ケタ違いのハイレバレッジ
すでに解説したように、ノックアウトオプションではFXと比べて驚異的な資金効率でトレードができます。オプション取引の一種なのでレバレッジという仕組みは採用されていませんが、FXでいうところのレバレッジに直すと最大で1000倍程度になります。
ただしこの圧倒的な資金効率は、ノックアウトレベルが現在価格から近い=損切り幅が狭いほど差がつき、損切り幅が広くなるほどFXとの差はなくなっていきます。
これは、ノックアウトオプションは、損切りして負ける金額がそのトレードの参加料であるため、狭い損切りほど参加料が狭くなることに対し、FXは取引単位によって参加料が決まることが原因です。
最初に設定した以上のリスクには絶対にならない
すでに解説してきたように、ノックアウトオプションでは一番最初にノックアウトレベルという、最終撤退価格を決定します。トレードを始める際に、この撤退価格に達したときの損失額を先払いしており、これ以上負けることは絶対に負けるありません。
負けるのは自分が決めた金額だけ。無制限に損失が拡大する心配は皆無というわけです。
相場の急落や急騰でも初期設定以上に負けない
さらに、大きな事件が起きるなどして、価格がつかないような暴落、暴騰になると、FXの場合あらかじめ損切り価格を逆指値注文で入れていても、もっと遠いところで決済されてしまうことがまれにあります。
FXでトレードをするためには、必ず相手が必要になります。買いポジションを売る場合には、自分が売りたい価格で買いたい人とのマッチングが必要で、これが不可能な異常事態になると、意図した価格では決済されないことも多くあります。
こういった状況になることも考えて、口座内の資金が全部なくなるより早い段階で強制的にポジションを閉じてしまうのがFXの強制ロスカット。でもそれすら間に合わないほどの極端な値動きになると、投資家の口座に入っている金額以上の損失になることがあります。これが、●●ショックのような急変同時に、FX会社に顧客からの未収金が発生するメカニズムです。
長々と書いてきましたが、こういった相場の急変動で想定以上の損失を負うことが、ノックアウトオプションではありません。なぜなら、すでに負ける場合の損失分を支払っているからです。
リスクリワードレシオを意識できる
トレードにおいて、利益と損失のバランスは非常に重要です。この損益比のことをリスクリワードレシオとも呼び、平均利益÷平均損失で数値化できます。そして、勝率との兼ね合いでそのトレード手法を評価できます。
詳細は省きますが、リスクリワードレシオが高いほど、低い勝率でもトータルでお金が増えます。逆にリスクリワードレシオが低いと、トータルで勝つためには高い勝率が必要になります。
リスクリワードレシオを事前に想定するためには、損切りの価格を決めるところから始めるのがセオリーです。なぜなら利益はいくらになるかは誰にも分かりませんが、損失は自分で決められるからです。
ノックアウトオプションでは、必ず損失の金額を決めてからトレードが始まるので、トレードをする際に絶対必要な考え方である、リスクリワードレシオの想定が自然に、嫌でも身につくというメリットがあります。
国内業者なので税制が有利で、出金トラブルもない
ノックアウトオプションを提供しているFOREX.com、IG証券は国内FX会社なので、申告分離課税という税制が適用されます。これはいくら稼いでも税率は20%で、投資の利益と連動してその人の収入がアップすることはありません。
また海外業者にありがちな出金トラブルももちろんありません。
海外FX唯一のメリットである高いレバレッジをかけたトレードを、安全な国内口座で実現できるのがノックアウトオプションの強みです。
デモトレードで練習ができる
ノックアウトオプションの仕組みはFXとは違う部分があるため、できることなら実際のお金を使う前にデモ口座で練習したいですよね。
FOREX.comのノックアウトオプションデモ口座は、こちらから申込みをすることができます。
トレードをする前に、十分に操作に慣れておきましょう。
ノックアウトオプションのデメリット
新規エントリーは成り行きのみ
ある価格になったら買い、あるいは売りという予約注文が新規エントリー時にできません。そのためポジションを持つ場合には、リアルタイムで入る必要があります。
そのため、ノックアウトオプションは相場を見ながらエントリーするデイトレやスキャルピングに向いています。
ただし、すでに持っているポジションを決済するときは、指値や逆指値で価格指定予約ができます。
ポジションの最大保有期間は1年間まで
FXは無期限にポジション保有ができますが、ノックアウトオプションはもっとも長くても1年以内にポジションを決済しなければいけません。
デイトレやスキャルピングには関係ありませんが、超長期的なポジショントレードには向いていません。
FXより若干スプレッドは広い
FXより若干スプレッドが広いです。ただし致命傷なレベルではありません。
ノックアウトオプションはどこのFX会社で取引できる?
現時点でノックアウトオプションが取引できる二社は外資系企業ですが、金融庁に認可された国内FX会社です。無許可違法営業の海外FXではありません。
FOREX.com
FOREX.comはブランド名で、運営はゲインキャピタル・ジャパン株式会社(GAIN Capital Japan Co., Ltd )。米国のウォール街インターバンク経験者が中心となって、1999年に設立された歴史ある企業です。
IG証券
母体は英国の大手ブローカーで、FXに加えてバイナリーオプション、株価指数、商品先物、そして世界中の個別株を取り扱っています。IG証券について詳しくはノックアウトオプション研究所が参考になります。
※当ブログではIG証券様とのお取引がないため、情報が充実している他サイト様をご紹介しています。
ノックアウトオプションでトレードする流れ
ノックアウトオプションのトレードをする流れは、「ノックアウトオプション(FOREX.com)の操作方法とトレードの流れ」で詳しく解説します。ここでは、FOREX.comのノックアウトオプションで、できることとできないことを把握しておきましょう。
できること
- 成行で新規エントリー
- 持っているポジションを成行で決済
- 持っているポジションの一部を部分決済
- 持っているポジションに指値(利食い)と逆指値(損切り)を設定
- ポジション保有時にまえもって指値と逆指値を設定
できないこと
- 指値や逆指値で新規エントリーを価格指定
- チャート画面から新規エントリー
FOREX.comとIG証券のノックアウトオプション比較
FOREX.com | IG証券 | |
最小取引単位 | 1000通貨 | 1万通貨 |
取引手数料 | なし | ノックアウトプレミアムが取引コストに含まれている |
口座管理手数料 | なし | 6か月間トレードもポジションもないと月額550円の手数料が発生 |
ポジション一括決済機能 | あり | なし |
マーケット分析ツール | AutochartistとTradingCentralを利用可能 | 特になし |
専用チャートソフト | TradingViewが利用可能 | 特になし |
取扱銘柄数 | FX26種類 | FX・株価指数・商品160種類 |
ドル円のスプレッド | 0.9pips | 0.6pips |
ユーロドルのスプレッド | 0.9pips | 0.6pips |
スマホアプリ | あり | あり |
取引コストで選ぶならFOREX.comが有利か
ドル円やユーロドルのスプレッドだけを見ると、IG証券の方が低コストに見えますが、指値や逆指値に2pipsのノックアウトプレミアム(ノックアウトレベル到達時の手数料)が含まれてますので(2020年2月時点での確認)、利食いや損切りを価格指定するならIG証券の方が高コストになります。
どちらにせよ、この程度のコスト差はエントリーや決済の優位性で十分カバーできる範囲であり、本質的に勝敗を分けるものではありません。
FX以外のノックアウトオプションをやりたいならIG証券
IG証券の魅力は、なんといっても銘柄数の豊富さです。特にボラティリティが大きいNYダウや日経225といった株価指数は、FXとは違った値動きになりやすくトレード対象として面白いです。
ノックアウトオプションの評判
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ノックアウトオプションでトレードできる通貨ペアとスプレッド
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ノックアウトオプションと海外FXの比較
海外FXのメリットはハイレバレッジのみ
なぜ、みなさん海外FXをするのでしょう?
まず日本国内で営業許可を得ていない海外業者は存在そのものが違法です(取り締まることができないから捕まらないだけ)。
日本国内のルールに縛られないため、まともに営業しているはずがなく、顧客の資産保全なんてまったく考えていません。なにかトラブルが起きても、金融庁にたれ込むことができません。先方との交渉も英語でしないといけません。
ただ一点、国内個人FXの25倍より高いレバレッジでトレードできることのみが、海外FXのメリットであるといえます。
※入金キャンペーンは得ですが、本質的にトレード手法とは無関係で、自分の実力を上げるものでもありませんのでここでは話題にしません。また、ゼロカット(どれだけ相場が逆行しても入金額以上はまけない)をメリットとしてもいいですが、これはノックアウトオプションなら同様の仕組みが実装されています。
海外FXは税制面で不利で、出金拒否の可能性がある
海外FXで稼いだお金には、総合課税の雑所得というカテゴリで課税されます。FXの利益が本人の収入全体に雑所得(副業などのジャンル)として加算されるため、本業の収入と合わせて所得税が決まります。最高税額は45%なので、将来的に一定以上稼ぐ気ならこの税率はネックになります。
さらに、収入全体を押し上げるため、国民健康保険料もアップするという地味なダメージもあります(年金や社会保険料は変わらず)。
そして何より、海外FXは出金拒否のトラブルが非常に多いです。全業者ではありませんが、国内FXで出金トラブルが起きることはありません。
裁量トレードなら税制で不利な海外FXを使う意味はもはやない
結局のところ、海外FXはデメリットだらけ。唯一のメリットであるハイレバレッジ取引も、ノックアウトオプションならクリアされています。
MT4のEA運用は別として、裁量トレード、特に成行注文で入る短期トレードなら、もはや海外FXに存在価値はないです。
ノックアウトオプションの用語解説
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